あんか(行火)って知ってる?いま街方面で暮らしていたら全く見る事も聞く事も無いが、ようは炭火で暖をとるための物だ、現代でいう電熱線ヒーターみたいなもの。
一昔前は多くの場所でそれが使われていた(らしい)。なのにもはや失伝している、いや知ってる人や使ってる人もいるんだけど、少なくとも私は大人になるまでアンカと言う言葉を聞いた事も見た事も一度も無かった、そして大人たちは誰一人その言葉を口にしなかったし、むしろ小学校の全校集会で火を極悪のように言っていたのだけ覚えている、ライターを触ったり少しでも火遊びする事はとんでもなく悪い事だから絶対に火を使ってはいけないと校庭に集めた生徒達に言っていた。
それぐらい世の中はアンカに無関心だ。
このまえ古民家の片付けをしている人に炭をもらったと言ったけど、その時に数個の火鉢やアンカを見せてもらい要ればあげるよと言ってもらったので頂いてきた。
これがそのアンカ、はじめて見る形、フタ付きで三階建てのように空洞が作ってある、こんな物が作られて使われていたのかと驚き関心した、なんだか古代文明の知らない土器を新品状態で発掘したような気分(僕はロマンチスト)
ホコリまみれなので綺麗に拭いて、ネズミが引き入れたと思われる枯葉片や紙片などを小穴からつついて全てだした。
炭を置く空間の底に5mm程の穴があり下の空間とつながっていたが、これの意味がよくわからない(酸素補給の空気穴か製造時の関係?)、このままだと下に灰やらが落ちて面倒くさそうなので粘土(庭の土)でこんな感じに塞いでみた。
園芸用のフルイの網を乗せて河原の砂を小石を除きながら入れ(かさ増し)、その上に薪ストーブの灰を入れた、端の方が発熱したらちょっと危ないので灰の中の炭片も網で出来るだけ取り除いとく。
今季最強寒波到来の時に使ってみたらとても良い感じ。薪ストーブを点けても暖かい空気は上に行くので下が冷えがちになるし朝などは特に床自体が冷たくなっている、火鉢(ひばち)だと結構高さがあるけどアンカはかなり低いので足元の低い位置から暖めてくれるな、少し足を上げれば足の裏も炭火で暖められる。
これは薪ストーブとの組み合わせに凄く良いな、まず薪ストのオキ炭をすぐ入れられるのが良い即始動できる、今回は「たどん」と言う炭の粉をノリで固めた玉状の物を使ったんだけど、その「たどん」を点火するのも薪ストーブの中に入れて5分ほど経てば真っ赤に火が付く、しかも「たどん」は一玉で6時間とか発熱し続けるみたい。
うちはイスに座って机で食事したりテレビを見るのだけど薪ストーブから少し離れてるので強い寒さだと冷えがちになる、足元にアンカを置いたら独特の遠赤外線?みたいな暖かさがジワジワ来る、机の天板は4cm程厚みあるのだけどそれも人肌以上くらいに下から貫通してポカポカしてくる、炭火の作用だと思われる、炭火で足の裏あぶれるってのも考えてみると楽しいな、そんな物あまり無いよね?
ただ裸火なのでくれぐれも火災に注意だ、気密性の良い家はとくに一酸化炭素中毒にも注意。フタなのだが開けておいた方が遠赤外線的な暖かさがしっかりある、もう充分暖かいなと感じだしたらフタ乗せたら良いかなと思った、かなりやわらぐ。
今回総合的に思ったのは、うちでは普通の寒さなら薪ストーブだけでいい、強い寒波や大雪とかで本当に寒くて家から出掛けない時に足元にアンカを置いて映画見たりして楽しもうと思う。



